冬休みはおうちでチャー泣き! 私がおすすめするチャー研地味に感動回

どもどもきちがってるー?(挨拶)

この記事はケフィアさん主催のに参加しています。

 

さて、今年も残すところあと11日。

1月からいやーな空気が漂い始め、その空気のまま今に至るという感じですが、そんな中でもチャー研の話題が何度も出てきたのは嬉しかったですね。

 

一番印象的だったのは46年前のアニメとは思えぬ勢いで目標額を通り過ぎたクラウドファンディング

MADを作ったりネットで語ったりするだけでなく、こういう企画にもしっかり支援できるファンが大勢いるということを示せたのはとても心強いなと思います。

他にもストアイベント、音ゲー参戦、ミュージカルなどなど…(雑)

 

そんな1年でしたが、このご時世、やっぱり年末年始もおうちで過ごすことになる方が多いのではないでしょうか。

「テレビの特番はマンネリだし、ゲームばっかりやるのもなぁ...」

とお悩みの皆様へ贈る今回の記事 題して

冬休みはおうちでチャー泣き! 私がおすすめするチャー研地味に感動回 

やっていきたいと思います。

 

■前提として

一般的にチャージマン研!の泣けるエピソードとしては第8話「ジュラル星人X6号」や第43話「カメラのファインダーを覗け!」など、比較的味方に近いキャラクターが亡くなってしまう回が挙げられます。が、今回は敢えてそういったものを除き、地味に感動できる回(個人の感想です)を3話ピックアップしました。

お墓がしょぼくて泣ける回も除外しました。

それでは、放送順に紹介していきます。

 

 

第22話 時限爆弾電送テレビ

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まず1本目は22話「時限爆弾電送テレビ」です。
物体電送という要素はチャー研より前の時代の作品にも見られ、SFの定番のひとつです。ただ、テレビのモニターを使って移動するというのはなかなか面白いですよね。

「リング」のラストもここから着想を得たのかもしれません。

1960年公開の東宝特撮映画「電送人間」では、立体テレビの技術を発展させたものとして物体電送装置が登場します。それから同年に発表された鉄腕アトム透明巨人の巻」にも、自らを電送しようとして失敗した登場人物が立体テレビ(ホログラム装置のようなもの)から出現する場面があります。

敵のロボットが電送されてくる話としては、バビル2世「ロボット電送マシンX1などがあるようです。この辺りからの影響もありそうですね。

ん、バビル2世…チャー研…?

バビル野菜 - ニコニコ動画


チャー泣きポイント


相変わらず説明不足な展開ですが、空港に設置されていたモニターテレビは実は電送マシンで、ジュラル星人はここに向けて爆弾を搭載したロボットを電送し、爆破しようとしていました。


研は送られてきたロボットを返り討ちにし、空港のモニターテレビからロボットの電送元=ジュラル星人の拠点に攻め込む決断をします。

数多のジュラルを屠ってきた研ですが、たった一人で、しかも電送マシンを使って敵地へ赴くというのは非常に危険。キャロンとバリカンは慌てて止めようとします。

そこで研が放った一言にチャー泣き。
どんな危険なことだろうと、やらなきゃならないんだよ!

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チャージマン研が戦う理由は劇中では語られていません。なぜ10歳の少年があれほど多くの大人たちに頼られ、異星人の侵略にたった一人で立ち向かっているのか分からないまま物語は進んでいきます。
それでもこの台詞からは、ジュラル星人から地球を守ろうとする研の強い意思を読み取ることができます。

 

 

第28話 宇宙ロケットZ9号

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続いては本命、第28話「宇宙ロケットZ9号」です。
SEが仕事している、ストーリーが分かりやすいなど、チャー研の中でも比較的ちゃんとした話と評されるZ9号回。私にとっても最推し回の一つで、上述したクラウドファンディングの上映リクエストではこの回に投票しました。

馬鹿でかいロケット工場で技師長として勤務している山村博士は、大金と引き換えに最新型ロケットの図面をジュラル星人に渡そうとします。
しかしこれは博士の罠で、隠し持っていた光線銃でジュラル星人を殺害。あっさりと100億円を手に入れます。
その後、仕事に戻った博士の元へ謎の集団が訪ねてきて…というお話です。

 

チャー泣きポイント

この山村博士、チャージマン研の登場人物の中でも人間味があって気に入っています。
機密文書を持ち出して、地球を侵略しようとしている連中に形だけとはいえ渡してしまったのはどうかと思いますが、悪人になりきれない所に魅力を感じます。

 

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まんまと100億円を手に入れることに成功しこの表情。ちなみに絵コンテでは「6」億円と書かれていた箇所が消されて「100」億円に訂正されています。

 

しかし、その後現れた研から100億円は昨日銀行から盗まれたお金であることを聞かされ愕然とします。

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ただの悪人ならお金の出所がどこだろうが知ったことではないと考えそうですが、この驚きよう、もしかしたら博士は遊び金欲しさで計画を実行したのではなく、何らかの事情で今どうしてもお金が必要だっただけなのかもしれません。

 

このシーンの後戦闘が始まり 、いつものように研が次々とジュラル星人を始末していきます。しかし6人対1人、物陰の多い倉庫内で背後を取られてしまいました。

研のピンチに博士は咄嗟に箱を持ち上げ、ジュラル星人目がけて投げつけます!直前まで取り乱していたとはとても思えない、冷静で強力な援護です。

箱が命中して怯んだジュラル星人を研がアルファガンで撃ち抜き、追っ手は全滅しました。

 

そしてこの後の博士の表情にチャー泣き。

 

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驚き、恐怖、焦り、後悔…様々な感情が混ざっているように見えます。

今目の前で起こったこと、研から聞かされた真実、自分の浅はかな行動…

こんなぐしゃぐしゃの精神状態の中でも咄嗟に研を助けた博士。本当は優しい心の持ち主であるのだろうと想像します。

 

機密文書の持ち出しという過ちを犯しながらも、研から、工場長は博士の出所を待っていてくれると伝えられます。 それほど信頼されていて工場には欠かせない存在なのでしょう。

この話のラストには、最新型ロケットZ9号が空を上昇していく様子が10秒近く流れます。これは決して尺稼ぎなどではなく、博士が心を入れ替え再び技師として活躍することを願いつつ余韻に浸る時間なのです。

 

 

第65話(終) 勝利!チャージマン研

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 3本目は最終回で締めましょう。

タイトルでしっかりネタバレしているので、最後に主人公が敗北する作品が苦手な方でも安心して視聴できます。

 

 遂に、ジュラル星人が総攻撃をかけてきます。今までの回りくどい作戦は何だったのかと思うほどシンプルな破壊が世界を襲います。

 

そんな中、海底パトロール隊が日本海の海底にジュラル星人のものと見られる巨大な基地を発見しました。

地球侵略なのに日本ばかり狙われていたのは本拠地から近かったからなのですね。研は早速単独で調査に向かうことに。いよいよ本拠地、今回ばかりは22話のようには行かないかもしれません。

 

チャー泣きポイント

レアBGM勇ましいファンファーレが流れ、研と家族は出撃前の言葉を交わします。

ママ「研、気を付けるんですよ」キャロン「お兄ちゃん頑張ってね」

 

そしてバリカンの台詞にチャー泣き。

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 「研坊…」

 

これだけです。何も言うことが無かったのではない。敢えて言わなかったのだと思います。

バリカンはおじいさんロボットです。おそらく研が生まれる前から泉家にいて、赤ちゃんの頃から研を見てきたのでしょう。その研がこれから、地球の命運を賭けた戦いに臨もうとしている。

そんな時に余計な言葉は不要。入試に臨む子供を見守る親御さんのようです。

そして何より、生まれた頃からずっと一緒の2人。言葉に出さずともしっかり心は通じ合っているのです。

よく見ると、バリカンの頭上のパーツが無くなっていますね。これは多分お守りとして外して研に渡したためでしょう。だがその他一切のことは分かりません。

 

 

■終わりに

以上、おすすめの地味に感動できる回を3本紹介させていただきました。

チャー研は5分アニメなので、いくら情報を詰め込んでも限界はあります。それどころか絵コンテを見ただけでも随分と省かれてしまっているシーン・台詞があります。

資料や時代背景なども参考にしつつ、そういった部分を想像で補っていけば、何度も視聴した回が新鮮な気持ちで楽しめるかもしれません。

それではまた。